この部分を有効にしておけば、新着メッセージがあるたびに[デスクトップ通知を表示]したり[音を鳴らす]ことができるようになりますが、残念ながら個別の設定を行うことはできず、新着があれば何でもかんでも通知するか、全くしないようにするかしかありません。
多くのアカウントを持っている方や、フィルタでメッセージを振り分けているような方なら、この通知を重要なアカウントだけとか、ビジネス関連のメッセージを受信したときだけ発動させたいなどと思っている方も多いと思います。
そんな方はThunderbirdに「Mailbox Alert」というアドオンをインストールしてみてはいかがでしょうか。
「Mailbox Alert」は、Thunderbirdに登録されてある各アカウント、フォルダごとにアラート通知を個別に設定することができるというアドオンで、これがあれば、Aアカウントに着信した時だけ音を鳴らしたり、Bフォルダに新着があった時だけポップアップ通知を表示するなどの設定が可能となります。
アドオンをインストールしたら、まずは通知指定を行いたいアカウント、またはフォルダを右クリックし、[Mailbox Alert]を実行して設定画面を呼び出します。
このウィンドウでは、以下のような設定を行うことができます。
■ポップアップ通知の表示
着信時に任意の定型文(日本語は文字化けします)をポップアップ表示できます。
ここにはプレーンテキストの他に、任意の値を挿入することができるようになっており、たとえば見本のように[%sendername]と入力しておけば、送信者名+記入したメッセージが表示されるようになります。
*値についてはこちらを参考にしてください。
通知内にはデフォルトアイコン、または任意のアイコンを表示することも可能です。
また、右側の空白にも定型文や値を入力することができるようになっており、ここに記入した定型文はポップアップの下段に表示されるようになります。
見本の場合は"%subject"(最後の未読メッセージのタイトル)が表示されるようになります。
■音を鳴らす
着信時にシステムデフォルト、またはローカルにある任意のwavファイルを鳴らすことができます。
■コマンドの実行
プログラムへのパスなどを記述しておくことによって、新着メッセージ受信時に特定のアプリを起動させるようなことができます。
■子フォルダへの着信時に通知する。
見本の画像のように設定した場合、以下のようなアラートが画面右下に表示されるとともに、指定着信音が鳴り、メモ帳が起動するようになります。
なお、ウィンドウ下部の[Test・・・]をクリックすればサンプルアラートが表示され、設定を確認することができるほか、[Copy・・・]ボタンクリックで、他のアカウントやフォルダで設定を行う際、最後に設定した内容をワンタッチで貼り付けることができます。
[Grobal Preferences]では、アドオン全体の設定を行うことができます。
<Grobal Preferences>
■アラート表示までの遅延時間(秒)
■ポップアップの表示場所:右上・右下・中央・左上・左下から選択できます。
■エフェクト:ポップアップのエフェクト設定です。無し、フェード、スライドから選択可。
■ポップアップの表示時間(秒)
■通知をクリックしたときの挙動:ポップアップを閉じる、メッセージを新しいウィンドウで開く、メッセージを現在のウィンドウから開くから選択できます。
以上のように、各アカウント、フォルダごとに違った通知スタイルを設定することができるというアドオンです。
多くのアカウント、フォルダをお持ちの方や、全メッセージで通知されるのが嫌で通知機能を無効にされているような方は使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Mailbox Alert(Add-ons for Thunderbird)
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