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2010年10月01日

「Xmarks」が生き残りをかけたキャンペーンを開始。

2011年1月でサービスを終了すると宣言したXmarksが、落胆している全世界のユーザーの声を聴いて生き残る可能性を探るキャンペーンを開始しました。

このキャンペーンは、フォーラムで多くのユーザーが書き込んでいる有償化、または寄付についての提案を前向きに考えるものとなっています。

Xmarks CEOのJames Joaquin氏のブログエントリXmarks is Dead. Long Live Xmarks?によると、まず、各フォーラムなどに書き込まれた多くのユーザーの"Nooooooo"の声や、有償化、または寄付してもいいという意見に対して心から感謝し、この声を取り入れた有償化キャンペーンを開始し、プレミアムサービスとしてXmarksが存続できるかどうかの可能性を探りたいとのことです。

記事では、今までXmarksを有償化しなかった理由として

○そもそも有償化させる戦略はなく、無償によりブックマークを成長させるのが目的だった。

○有償サービスとしてやっていくことに落胆した。

Firefox Add-ons のページにある寄付ボタンで7ドルの寄付ができるようになっていたが、実際に寄付してくれたユーザーは0.01%であったこと、(その多くはヨーロッパのユーザーだった)

Evernoteを例にとって、プレミアムサービスにお金を払うユーザーは2%前後だが、もしXmarksを10ドルで有償化した場合、200万ユーザー×2%×10ドル=40万ドルにしかならない。

しかし、Xmarksを維持するために現在年間200万ドル必要で、すでに900万ドルを投資している・・・などを例として挙げています。

○「無料」という選択肢には市場を広げるための大きな力がある。


以上のような理由で今までプレミアムサービスを行わなかったと述べています。

そして開始されたこのキャンペーンは、実際にクレジットカードなどを用いて支払いを行う必要はなく、専用のページにてサインアップし、サービスを受けるのに年間10-20ドルを支払ってもいいと”誓約”するだけのものとなっています。

このページでは当初10万人の誓約を集めることを目的としており、現在9000人超の誓約が集まっているようです。

誓約時にはコメントも書き込むことができるようになっており、誓約したユーザーの名前とコメントが同ページに記載されるようになっています。

ここで10万人の誓約を得ることが確実にサービスの存続につながるかどうかはまだ未定ですが、少なくともXmarksを必要としているユーザーがこのアクションを起こすことで、「終了」を回避できる可能性はあるのかもしれません。

今すぐお金を支払う必要もカード番号の入力も必要ありませんので、存続を願う日本のユーザーならサインアップしてみてはいかがでしょうか。

多くのFirefoxユーザーがFirefoxを使う理由の1つとなっているほどの影響力を持つこのアドオン、Mozillaも何か手助けしてあげるわかにはいかないんですかね・・・


参考記事:Xmarks is Dead. Long Live Xmarks?(blog.xmarks.com)

'I will commit to $10 - $20 per year for Xmarks Sync' - PledgeBank


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■「Xmarks」が約90日後にサービスを終了。


posted by moziller at 23:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記帳



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この記事へのコメント
> 多くのFirefoxユーザーがFirefoxを使う理由の1つとなっているほどの影響力を持つこのアドオン、Mozillaも何か手助けしてあげるわかにはいかないんですかね・・・
Mozillaは自分でFirefox Sync作ってFirefox4からデフォルトで組み込むぐらいなので,むしろXmarksを潰す要因を作った側な気がする.
Posted by ちく at 2010年10月02日 01:11
deliciousなんかが買収してくれるとありがたい。

にしても、年2億円もかかるなんて。何にどれだけかかってるんだろう。200万人で割ると、1人当り20円か。

やっぱり人件費か。
Posted by sis at 2010年10月03日 00:27
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