オプション設定により背景画像を除外することはできるものの、ウェブページによってはそれ以外にも広告や本文と関係ないブログパーツなどが多数あり、余計なものまで印刷せざるを得ないようになっています。
これではドキュメントだけを抜粋したいようなときなどに体裁も悪いですし、時間はもちろんインクや用紙の無駄にもなってしまいますね。
かといって、「選択した部分のみ印刷」を行うのもなかなかうまくいかずイライラすることも多々あります。
そんな時に役立つFirefoxアドオンが「Print Edit」です。
「Print Edit」は、Firefoxの印刷プレビュー画面に「編集」メニューを追加し、そこから専用のエディタを起動して操作することによって、印刷前に余計な要素を削除したり隠したりすることができるというアドオンです。
これにより、不要部分や広告をカットした印刷が可能となります。
アドオンを利用するには、まず印刷前に「印刷プレビュー」ウィンドウを表示します。
プレビューウィンドウ上部に[Edit]ボタンが追加されているはずです。
このボタンをクリックすると、印刷プレビューと同じくウェブページが表示された「編集」ウィンドウが開きます。
このウィンドウに表示されてあるウェブページ上でマウスを動かすと、各ブロック要素が赤いラインで囲まれるようになります。
削除・または隠したい要素をクリックすれば、ラインが赤の破線となり選択が確定されるようになっています。
*選択部分の確定は破線で確定後次々に連続指定することができます。
この状態で上部メニューボタンをクリックすることにより、以下の操作が可能となります。
■Deselect:全ての選択を解除します。
■Hide:選択した要素を隠します。(隠すだけなのでその下の要素は上に上がってきません)
■Delete:選択した要素を削除します。(この場合は下部の要素が繰り上がってきます)
■Hide All Except:選択した要素以外を全て隠す。
■Delete All Except:選択した要素以外を全て削除する。
■Undo:やり直し(一つ前の操作に戻る)
■Undo All:全ての操作を取り消します。
■Preview:作業後の状態で再度プレビューします。
■Close:編集ウィンドウを閉じます。
不要部分を削除、または隠したらプレビューボタンをクリックして印刷プレビューに戻ってみましょう。
以下のようにスッキリとした状態でプレビューされるはずです。
プレビュー内容でよければそのままいつものように印刷を実行します。再度編集が必要な場合は、もう一度[Edit]ボタンをクリックすれば編集を続行することができます。
オプション設定では、選択時、選択確定時のラインカラーと線の太さを指定することができます。
このように、専用の編集ウィンドウからクリックだけで不要な要素をカットできるという便利なアドオンとなっています。
他にも同様の機能を持ったアドオンがいくつかありますが、「Print Edit」は視覚的に作業ができるため、非常に簡単に体裁を整えることができるというのが大きな特徴です。
このアドオンを使えば、「とりあえず全部印刷」というようなことも減り、時間もインクも用紙も節約できそうですね。
ダウンロード:Print Edit(Add-ons for Firefox)[このアドオンは Mozilla のレビューを受けていません。]
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