こうしたことも含めてFirefoxはメモリ食いだという認識を持っているユーザーも多いかと思いますが、このメモリ食いを解消するためのアプリやアドオンも数多く出回っており、これらをうまく利用すればなんとか軽快に利用できるという場合もあります。
今回は、そんなFirefoxのメモリを開放してくれるツールの中から、「SaveMemory」というものを試してみました。
「SaveMemory」は、Firefoxで開いている複数のタブの中で、現在必要でないタブを閉じることなく[ポーズ](一時停止)して、タブを閉じた場合と同じようにメモリを一時的に開放することができるというアドオンです。
アドオンをインストールすると、タブコンテキストメニュー内に[Pause Tab]と[Pause All Other Tabs]という項目が追加されます。
そのタブだけをポーズしたい場合は[Pause Tab]を、それ以外の全てのタブをポーズしたいときは[Pause All Other Tabs]をクリックすることにより、任意のタブをポーズすることができるようになります。
ポーズされたタブは、ファビコンや文字が薄くなり、タイトルの横に[Pause]と表記されるようになります。
また、ポーズ中のタブのブラウジングスペースからはページの内容が消え、変わりに「このページは一時停止中です」というメッセージが表示されるようになります。
ポーズしているタブは閉じているのと同様の扱いとなり、その分メモリが解放され、CPU使用率も現象させることができるようになるというわけです。
タブを待たせておく「BarTab」などのアドオンと似たような考え方ですね。
ポーズしているタブを有効にするには、ポーズしているタブのコンテキストメニューから[Resume Tab]をクリックするか、ページ内の[Load page now]をクリックします。
また、通常タブのファビコンにマウスオーバーするとポーズボタンが、ポーズ中のタブのファビコン部にマウスオーバーすればレジュームボタンが表示されるようになっており、これらをクリックすることでもポーズと解除を切り替えることが可能です。
■ポーズボタン
■レジュームボタン
実際にフラッシュ広告を含むページや動画を再生したタブを10個開いて検証してみました。(Windows 7 タスクマネージャ)
■デフォルト
■9個をポーズしたところ
このように3割ほどメモリ使用量が軽減され、それに伴いCPU使用率も減少していることが確認できました。
2-3個のタブでは効果を感じることは無いかもしれませんが、20-30のタブを使っているのならなんとなく軽快になったような気がするかもしれませんね。
多くのタブを開いていても、結局見ているのは1ページだけということが多いと思いますが、その他のタブではリロードが繰り返されていたり、フラッシュ広告を読みこんでいるかもしれません。
そんな無駄なリソース消費をしたくないという方は試してみてはいかがでしょうか。
*なお、本アドオンは未だ実験的なアドオンとなっており、アドオンページに掲載されている画像とメニューが若干違うことを確認しています。また、(プレーン環境の)Firefoxを何度か再起動していると、一度機能しなくなったことがあったことを付け加えておきます。
ダウンロード:SaveMemory(Add-ons for Firefox)[実験的なアドオン]
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