その引用文などがページのあちこちに散らばっていたり、複数のページに渡って存在する場合、一つコピーして貼り付け、次の引用元に戻ってコピー、そしてまたGmailに戻って貼り付け・・という作業を繰り返す必要があり、かなり忙しくなってしまいますね。
また、こうしてコピーした内容を再度利用したい場合、また引用元へアクセスしてその箇所を探し、コピー→貼り付けを行ってやる必要もあり、これまた面倒なことです。
そんなFirefox上でのコピペ作業の負担を大幅に軽減してくれるアドオンが「Clipple」です。
「Clipple」は、Firefox上でコピーしたテキストをクリップボードに複数保持し、貼り付けの際にストックされた文章から選択して貼り付けることができるというアドオンです。
アドオンをインストールしたらコピー作業はいつもと同じです。コンテキストメニューからコピーしても、Ctrl+Cでコピーしてもかまいません。
通常、このようにコピーを実行すると、その前にコピーしていたクリップボードの内容がクリアされ、新しいコピー内容に置き換わってしまいますが、このアドオンを導入しておけばデフォルトで15個までのコピーテキストを上書き無しにストックしてくれるようになります。
*15件を超えると古い分から押し出されるようになっています。
貼り付け時、コンテキストメニューから新たに追加された[Clipple-貼り付け]以下より、今までストックしたテキストを選択すれば、最新のコピーだけでなく、それまでに貯めたテキストから選んで貼り付けることができるようになるというわけです。
*普通にCtrl+Vやコンテキストメニューから[貼り付け]を実行すれば、通常のクリップボード同様最新のコピー内容が貼り付けられます。
なお、Firefox上でしか選んで貼り付けはできないものの、コピーに関してはFirefox以外のアプリからコピーした内容もストックされますので、情報源がメーラーやフィードリーダーなどの場合でもどんどんコピーして貯めていくことができます。
オプション画面では、以下のように保持できるクリップボード(テキスト)数、およびテキスト長の制限、内容保存の有無などを設定できるようになっています。
常に使うような定型文をコピーしておいて、次回起動時も内容を保存しておくようにしておけば、簡易定型文入力ツールとしても使えそうですし、ロケーションバーでも使えますので、ブックマークしていないような複数のURLを登録しておけば、サイトアクセスも簡単になりそうです。
Windowsユーザーなら、このようなクリップボード拡張アプリは定番ツールの一つでもありますが、こうしてアドオンだけで手軽に利用できるのはいいですね。
ダウンロード:Clipple(Add-ons for Firefox)[実験的なアドオン]
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