Thunderbird 3になってからは、このスレッド表示もかなり見やすくなりましたが、まだ使い勝手はGmailのようにスマートではないところがありますね。
Gmailではこのような同一人とのやりとりがあった場合は、自動的にスレッドとしてまとめられるようになっており、最新の送受信があった場合でもその最新メッセージを過去のスレッドとまとめて表示できるようになっているなど、非常にわかりやすいものとなっています。
このGmail同様のスレッド機能をThunderbirdに与えてくれるアドオンが「GMail Conversation View」です。
利用するにはアドオンをインストール後、ヘッダ部分を右クリックし、ツールバーのカスタマイズによりに専用のボタンを追加します。
目的の差出人のメッセージを選択後、このボタンをクリックすれば、
メデフォルトでは3行以上のメッセージは、折りたたまれて要約だけの表示となってリストに並び、要約下の▼をクリックすれば全文がスライド表示されるようになっています。
*スレッド上段のボタンにより、削除、アーカイブをまとめて行うことができます。
*なにか他のメッセージを選択すれば通常の表示に戻ります。
*スレッド表示されているメッセージ内に引用文がある場合、[show quoted text]をクリックすることで引用文も表示することができます。
また、実行ボタン横の▼をクリックし、[Open thread in new tab]を選択すれば、新規タブに通常のスレッド表示で表示させることも可能です。
*スレッド件数が多い場合、通常表示では100件までしか表示されませんので、それ以上のスレッドを参照したい場合はこちらの新規タブで開く方法をお使いください。
このアドオンを利用することにより、過去のやりとりを簡単に把握することができる上、デフォルのスレッド機能を使ったときのようにそのままスレッドになりっぱなしということもなく、必要時に表示スタイルを切り替えることができるようになるというわけです。
オプションでは、モノスペースフォントの使用、一定行数以上のメッセージを初期設定で省略表示(隠す)するように設定することが可能です。
デフォルトのスレッド表示がわかりにくいという方や、Gmailのスレッド機能に魅力を感じている方は使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:GMail Conversation View(Add-ons for Thunderbird)
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これはCompact Headerがインストールされている場合で,そうでなければそもそもヘッダで右クリックしても「カスタマイズ」の項目が表示されないというかコンテクストメニュー自体が出ません.通常はヘッダのボタン群に今回のアドオンのボタンも追加されるという話だと思います.