このようなプライバシーに関する告知をしているサイトもあれば、一切していないサイトもありますが、訪問者としてはどんな情報をどのように収集されているかは気になるところですね。
住所やメールアドレス、電話番号などの重要情報までは得られないまでも、クッキーの利用やIPによる判別程度は行われているというのは皆さん周知の通りですが、何をどうう取り扱っているのかはわかりにくいサイトが多いですね。
そんなウェブサイトのプライバシー情報利用に関する詳細をユーザー側で調査できるFirefoxアドオンが「TrackerWatcher」です。
アドオンをインストール後、目的のサイトを開いてツールバーに追加されたボタン
上記見本はこのブログをチェックしたところで、[Google (DoubleClick)](アドセンス)と、Google Analytics(アクセス解析)に関する情報を得ていることがわかります。
青い4つのアイコンは、左から以下のような意味を持っています。
■[Anonymity]:匿名であるかどうか
見本上段の場合は情報が匿名で提出されていることを示しています。
■[Sharing]:情報の共有
ここで集めた情報を二次利用しないかどうかを示しています。
見本上段の場合は利用しないということになっています。
■[Out-of-Bounds]:医学、宗教、財政など、特殊な情報の収集
見本上段の場合はこれらに関する情報は集められていないことを示しています。
■[Deletion]:収集した情報の有効期間
見本上段の場合は、IPアドレスに関するログは9ヶ月後、クッキーに関しては18ヵ月後にクリアされることを示しています。
これらのアイコン、および説明文にマウスをポイントすれば、さらに詳しいプライバシー収集に関する情報を確認することができるようになっています。
その他にも、下部の説明文に表示されているように、このブログではcyberbuzz.jp、seesaa.net、seesaa.jp、agilemedia.jp、google.com、trackfeed.com、trackword.net、shinobi.jp、hatena.ne.jp、yimg.jp、buzzurl.jp、webscouter.net、feedmeter.net、hatena.com、twitter.com、ziyu.net
などで情報の収集が行われていることがわかります。
また、ページ上部の[Your choices]タブをクリックし、表示された[Opt-Out]ボタンをクリックすれば、こうしたサイトが情報を収集するのをブロックするようにセッティングすることも可能です。
以前記事にした「広告 Cookie のオプトアウト」のようなものをまとめてできるようなものですね。
このように、広告やアクセスログに関して収集されている情報を簡単にチェックできるとともに、それらの有効性までコントロールできるというアドオンです。
アドセンスなどはどこでも使われているので気にならない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな些細な情報でも勝手に収集されるのは気に入らないという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方はこのアドオンでチェックして、ブロックするなどしてみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:TrackerWatcher(Add-ons for Firefox)
<関連記事>
■ユーザーの嗜好を追跡する広告用トラッキングクッキーをオプトアウト(無効化)するFirefoxアドオン「Targeted Advertising Cookie Opt-Out (TACO)」
■Firefoxの「最近の履歴を消去」メニューに[Flash cookie]の削除項目を追加できるアドオン「Privacy +」
■指定ホストだけ[プライバシーモード]で閲覧できるFirefoxアドオン「HistoryBlock」
■指定ドメインの履歴だけを残さないようにすることができるFirefoxアドオン「FoxyHistory」
■Googleやyahoo!での検索クエリを混乱させてプライバシーを守るFirefoxアドオン「SquiggleSR」
■検索エンジンに検索履歴を追跡してほしくない場合に使うアドオン「TrackMeNot」
■クッキーを自在に制御できるFirefoxアドオン「CS Lite」
