あらゆるサイトでログインが必要な今、複数のブラウザでシームレスにログインできるようになるのは大きなメリットになるかもしれません。
ご存じのように、LastPassは、オンライン上にFirefoxなどに保存してあるログイン情報を保持し、それらを保存していないPCやプロファイルでもログイン環境を同期することができるというサービスです。
今回、Google Chrome用の拡張が公開されたことにより、PCやプロファイルだけでなく、ブラウザをも超えた同期が可能となります。
なお、本拡張はdev版であるGoogle Chrome4.0以上で利用が可能となっています。
*当方の環境でテストしたところ、dev [4.0.206.1]でインストール時になぜかクラッシュしてしまい利用できませんでした。
今回のレポートは、更新されたdev [4.0.222.12]を使ったものとなります。
[4.0.222.12]からは、エクステンションのダウンロード・インストールのプロセスに若干の変更が見られたことから、それらが関係しているのかもしれません。
それでは、以下にインストールから利用までの手順を書いてみます。
<エクステンションのインストール>
1.Google Chrome dev 4.0.222.12で[LastPass v1.51.4]のダウンロードページを開きます。
2.Firefoxやsafariの拡張機能などが並んでいますので、その中の[Download LastPass Google Chrome Extension (Chrome 4.0+)]をクリックします。
3.Google Chromeのステータスバー部分に以下のような拡張インストールに関する通知が表示されますので、[保存]をクリックします。
4.LastPassインストールのダイアログが表示されますので、[インストール]をクリックします。
5.数秒待って、ステータスバー部分に以下のようなLastPassのボタンが表示されればOKです。
<LastPassの利用>
すでにFirefoxなどでLastPassのアカウントを作成済みの方は、このボタンをクリックしてログイン画面を表示し、LastPassにログインします。
アカウントをお持ちでない方は、ログイン画面内の「新規作成」をクリックし、無料ユーザー登録を行ってからログインしてください。
使い方のわからない方は少し古いですがこちらの記事を参考にしてみてください。
ログインが完了すると、ボタンが以下のように変化します。
この状態でボタンをクリックすると、各メニューが表示され、コントロールが可能となります。
たとえば、Firefoxに保存されているログイン情報をLastPassに保存していた場合、LastPassエクステンションを有効にしたGoogle Chromeでその対象サイトを開くだけで、ID・パスワードが自動入力され、ログインが可能となります。
*入力エリア右側にはLastPassアイコンが表示されます。
Xmarksと併用すれば、ブックマークにアクセスするだけで、ログイン情報の入力なしにログインすることができるますね。
もちろん、Google Chrome側からログイン情報をLastPassに保管することも可能です。
Google Chromeで新たにログイン情報を入力し、アクセスしようとした場合、以下のような通知がポップアップします。
ここで[Save Site]をクリックすれば、LastPassアカウント内にそのログイン情報が追加保存されるようになります。
逆に、そのサイトのログイン情報が不要なら、[Never・・・]をクリックし、そのURL、またはドメイン単位で保存しないようにすることも可能です。
また、メニューからはオプション設定やサイトの登録などをタブ内で開くことができるほか、新規プロファイルの作成や保存情報のエクスポートなどに必要なLastPassの設定ページもすぐに開くことができるようになっており、ほぼフルコントロールが可能となっています。
ログイン情報をオンラインに保存して使い回すという面で、安全性に不安が残る方もいらっしゃるとは思いますが、すでにそういったことは頭でクリアして利用を続けており、なおかつGoogle ChromeとFirefoxなどを併用されているのなら是非インストールしておきたい拡張だと思います。
ダウンロード:LastPass v1.51.4(lastpass.com)
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