今回の6.0αでは、Geckoレンダリングエンジンが使えるというだけでなく、Firefoxユーザーの必須アイテムである[アドオン]も利用可能となっており、Firefoxユーザーも興味をそそられるものとなっています。
FirefoxユーザーがFirefoxを使う大きな理由の一つとして、様々なアドオンが利用できることが挙げられますが、Lunascapeでもこうしたアドオンを使った環境を構築できるというのは非常に興味深いですね。
Lunascape 6.0(ORION)α版では、IEで利用されている「Trident」、Firefoxでおなじみの「Gecko」、Safari/Google Chromeで利用されている「WebKit」の3種のレンダリングエンジンを切り替えて利用することが可能となっています。
■GeckoのバージョンはFirefox 3.5.3相当です。
このような複数のレンダリングエンジンの切り替えは以前から可能でしたが、本バージョンからは、Gecko利用時にアドオンのインストールや利用が可能となっています。
Lunascape 6.0αのインストールを開始すると、ウィザード中に利用したいレンダリングエンジンの選択画面が表示されますので、アドオンを利用したい方はGeckoにチェックを入れ、インストールを行ってください。
また、初回起動時には、デフォルトで利用するレンダリングエンジンの選択画面も表示されますので、ここでもGeckoにチェックを入れておけば、常時Gecko+アドオンを利用できるようになります。
さらに、FirefoxユーザーがLunascape 6.0αをインストールした場合は、プロファイル設定の引き継ぎも行えるようになっています。
ここで[はい]を選択しておけば、Firefoxの設定を引き継ぐことができます。
インストール後の初期画面は以下のような感じです。
アドオンのインストールや管理を行いたい場合は、ツールバー右側の緑のボタンをクリックし、[アドオンの追加・管理]をクリックします。
これにより、Firefox同様のアドオンの管理画面を呼び出すことができ、アドオンの検索・インストール・削除などの管理が行えるようになります。
もちろん、Firefox Add-ons などで[Firefoxに追加]ボタンをクリックすることでも、普通にインストールを行うことが可能です。
対象となるアドオンがどれというわけではありませんが、全てのアドオンで動作確認ができているわけではなく、インストールできない、正常に動作しないアドオンもあるとのことですので、お気に入りのアドオンをいくつかインストールして試してみるといいでしょう。
たとえば、Greasemonkeyや、Xmarksなどはごく当たり前のようにインストールでき、正常に動作することが確認できました。
こうしてインストールしたアドオンであらたに作成されたメニューなども、アドオンの管理を呼び出すボタン内に追加されるようになっています。
■アドオン管理画面からGreasemonkeyをインストール。
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■Xmarksも問題なし。
↓
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オプション設定では、これらレンダリングエンジン毎の設定も可能で、Geckoの設定画面はFirefoxのそれとほぼ同様のものとなっています。
また、インターフェースが違って使いにくいという方は、緑のボタンをクリックし、最下部の[拡張モード]にチェックをいれておけば、Lunascape内にFirefox同様のインターフェースを表示してブラウジングを行うことも可能です。
以上のように、Firefoxユーザーにとっての最大のメリットであるアドオンの利用などができるようになったことから、Firefoxユーザーでも気軽にサブブラウザとして使えるようなブラウザとなっています。
IEでしか表示できないページを表示したいが、アドオンの利便性も欲しいというようなFirefoxユーザーなら、サブブラウザ候補として試してみてもいいかもしれませんね。
*本バージョンは開発段階のα版です。
未知のバグやシステムへの障害などが発生する可能性も十分考えられますので、Firefox設定の引き継ぎなども含め、利用には十分中して試用してください。
ダウンロード:Lunascape 6.0α(ORION)
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