この機能は、デスクトップを複数面切り替えて利用することができるというもので、多くのウィンドウを開いているときや、ビジネスアプリとプライベートアプリを分けて表示するようなときに便利なものです。
Firefoxのようなタブブラウザでも、多くのタブでWebアプリやニュース、その他作業画面などを開いていると、なにもかもが一つのFirefoxに凝縮され、ややこしくなるときがありますね。
そんな時に便利なFirefoxアドオンが「FireWorkSpace」です。
「FireWorkSpace」は、名前の通り、Firefox自体にubuntuのようなワークスペース切り替え機能を持たせることができるというアドオンで、一つのプロファイルを何通りにも切り替えて利用することができるというものです。
アドオンをインストールすると、ステータスバーに以下のような小さなボタン群が表示されるようになります。
これらがそれぞれのワークスペース切り替えボタンとなっており、一番左の色が付いたものがFirefox起動時のいわば[デフォルト]ワークスペースとなっており、その右側の4つのボタンをクリックすることで、合計5つの[ワークスペース]を切り替えて利用することができるようになります。
■ワークスペース「2」を選択したところ
たとえば、デフォルトワークスペースで仕事関連のサイトを多数開き、2つめのワークスペースでは主要Webアプリを、3つめのワークスペースではソーシャルネットワークサービスを開いておき、必要時に素早く切り替えるなどというようなことが可能となります。
要するに、5つのタブセットを切り替えることができるようになるというアドオンですが、それぞれ個別に起動しているような感覚ですので、あたかもFirefoxを5つ起動しているように使うことができるのがこのアドオンの特徴です。
Compiz Fusionのような3D切り替え機能は無いものの、実用性十分なアドオンです。
オプション設定では、任意のボタンアイコンの設定やその透明度が指定できるほか、ワークスペースの数(現バージョンでは変更不可)、各ワークスペースの機能をセットすることができます。
ワークスペースの設定部では、それぞれのワークスペースごとに、プライベートブラウジングモードで開くようにしたり、終了時に内容を保存するかどうかを設定することができますので、特定のワークスペースの履歴を残したくない場合はチェックを入れておくと便利でしょう。
会社で仕事中の方にも、自宅で作業中の方にも役立ちそうなアドオンですね。
ダウンロード:FireWorkSpace(Add-ons for Firefox)[実験的なアドオン]
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