しかし、ブラウジングだけのためにこのようなユーザー分けはちょっと大袈裟ですし、切り替えも面倒ですね。
しかも、ユーザーアカウントを分けたところでできることはほぼ同じで、子供でも簡単に好ましくないサイトを閲覧できたりしてしまいます。
もし、あなたのご家庭でそのようなブラウジングを制限したいのなら、「brOOzi」というFirefoxアドオンが役立つかもしれません。
「brOOzi」は、Firefoxでペアレンタルコントロールを簡単に行うことができるというアドオンです。
機能はFirefoxのツールバーに追加されたボタン
まずは、このボタンをクリックして初期設定を行いましょう。
ボタンをクリックすると、初回は以下のようにパスワード入力画面が表示されます。
ここに、今後の管理を行うためのパスワードを入力(確認を含め2回)し、チェックマークのボタンをクリックします。
以下の画面が表示されたらボタンをクリックして閉じます。
初期状態では以下のような「キッズ」ページが表示されます。
デフォルトでは、上の画像のサイトが「ホーム」として設定されているほか、2つの子供向けサイトにしかアクセスできないようになっています。
ツールバーでも、進む・戻る・ホーム・ロケーションバーの操作以外はできなくなっています。
たとえば、この状態では、ロケーションバーに直接入力しようが、リンクをクリックしようがページは表示されません。
■表示できないページを表示しようとした場合のエラーメッセージ
これらの制限をカスタマイズするには、ツールバー右側の鍵マークボタン(設定)をクリックし、パスワードを入力して設定画面を開く必要があります。
*ボタンは左からURLへのジャンプ、印刷、設定、brOOziの終了となっています。
設定画面では、[ホーム]ページ、およびアクセス可能なURLの登録、パスワードの変更が可能な他、右側のチェックボックスで以下の設定を行うことが可能です。
■ブラウジングの制限
■ダウンロードの制限
■音声ヘルプのON・OFF
■印刷時のパスワード保護
■終了時にパスワードが必要かどうかの有無
これら全てにチェックを入れておけば、登録したURLにしかアクセスできない上に、ダウンロードや印刷までも制限されるようになります。
見せたい物しか見せない、印刷も余計なコンテンツもダウンロードさせたくない、通常のFirefoxにも戻させないという場合はこれらにチェックを入れておくと安心です。
また、表示可能なページ上でも、コンテキストメニューはコピーと全て選択しか表示されず、ブックマークもありません。
アクセスOKなサイトにジャンプしたい場合は、ロケーションバー横の[↓]をクリックしてリストから選択するようになっています。
このように、Firefoxが本当にシンプルな子供向けブラウザになってしまうというものです。
それでもAlt+TabでWindowsに戻って他のブラウザを起動されたりしたらそれまでですが、そのような知識をまだ持っていない低学年のお子様向けですね。
子供を有害サイトから守る手段をお考えの方にとってはお手軽な方法かもしれませんね。
ダウンロード:brOOzi(Add-ons for Firefox)
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