しかし、何らかの理由でIEしか利用できないようなユーザーに対しては、こうしたWebサイトを正常に見てもらうことはできず、せっかくのサイトアピールの機会が失われてしまいますね。
また、IEをお使いの方でも高速なchromeを使ったブラウジングができればそれにこしたことはありませんね。
そんなユーザーのためのIE6.7.8(Win)用プラグインが「Google Chrome Frame」です。
「Google Chrome Frame」は、インストールするだけで、必要時にIEのレンダリングエンジンをGoogle Chromeのものに置き換えることができるというもので、上記のようなWeb技術を使ったページでも、IEで表示できるようになるほか、GmailなどのWebアプリもChromeならではの軽快感で操作することができるようになるというものです。
インストール作業は、IEから行う必要はなく、各ブラウザでこちらのページへアクセスし、[Get Google Chrome Frame]ボタンをクリックします。
規約に同意してインストールを開始し・・・
以下のダイアログが表示されたらインストールは完了です。
IEを起動して、ツール→[アドオンの管理]を開いて正常にインストールされているか確認しておきましょう。
*プラグイン名を選択し、画面下の[無効]をクリックしたあと、再起動すれば無効にすることができます。
また、アドレスバーに[cf:about:version]と入力してページを開くと、以下のようにChrome4.0**のレンダリングエンジンが利用可能なことを確認できます。
これで、上記のような最新技術を使ったサイトもIEで正常に表示できるようになります。
たとえば、Chrome ExperimentsというWeb技術のテストページにアクセスし、コンテンツをクリックしても、デフォルトのIEでは表示できず、エラーとなってしまいます。
Google Chrome Frameインストール後は自動的にレンダリングエンジンがGoogle Chromeに切り替わり、正常に表示されるようになります。
ただし、Chromeのレンダリングエンジンで自動的に表示するには、サイト側に以下のコードが記述されている必要があります。
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">
*ブログに表示するため、<>は大文字にしています。
サイト管理者の方が、IEでも独自のコンテンツを表示してほしい場合は、上記コードを埋め込むほか、Google Chrome Frameのインストールを促す必要があります。
また、IEではちょっと動作にもっさり感があるGmailのようなWebアプリも、Google Chrome Frameインストール後は軽快に動作するようになります。
この場合、Gmailなど対応サイトのURL先頭に[cf:]を記述する必要があります。
例:cf:http://mail.google.com/mail/
このように、IEユーザー、サイト管理者ともにメリットのあるプラグインとなっています。
MSのコメントでは、ブラウザ内にブラウザを表示するのはセキュリティ面でいかがなものか・・という意見もありますし、Firefox 3.5などIE以外のブラウザを使えばいいという気もしますが、企業などでその他のブラウザを利用できないというような環境では役立つのではないでしょうか。
ダウンロード:Google Chrome Frame(Google Code)
<参考記事>
MS vs グーグル:IEプラグイン「Google Chrome Frame」をめぐり舌戦 via CNET Japan
マイクロソフトが「Google Chrome Frame」へ回答、セキュリティ懸念を示す via ZD Net Japan
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