4つめのベータとなったことで、多くの新機能が搭載され、かつ、パフォーマンスを向上させた本バージョンは、いよいよ正式版の公開が近いことを感じさせてくれるものとなっています。
Thunderbird 3 Beta 4は、いくつかの新機能が搭載され、200点以上の改良が施されたものとなっています。
主な新機能、改良点は以下の通りです。
*一部は旧ベータですでに搭載されていたものです。
■安定性を向上させたGecko 1.9.1.3 プラットフォームの採用。
■高度なフィルタリングツールを持った新しい検索機能
ツールバーに搭載された検索窓から、キーワード一つであらゆる角度からメッセージなどの検索が可能となりました。
キーワード入力時にはオートコンプリートも働き、その結果はWeb検索のように表示されます。
■ユーザー・エクスペリエンスの改良。
新しく「メールアカウントウィザード」が搭載され、Gmailなどその他のアカウントと分けてセットアップが可能となりました。
この際、ポピュラーなプロバイダをデーターベースから表示するなど、より簡単にメールアカウントの設定が可能となっています。
■新設計のメールツールバー
上記の検索窓が追加されるなど、シンプルかつ使いやすいツールバーに変化しています。
■タブ機能
メッセージ、フォルダをダブルクリックでフォアグラウンドの新規タブに、センタークリックでバックグラウンドの新規タブに開くことができます。
また、タブはThunderbird再起動後も保持されたり、多くのタブを参照できる一覧表示ボタンなども備わっています。
■スマートフォルダ
複数のアカウントからメッセージを集約して表示できるスマートフォルダ機能が追加されました。
デフォルトではスマートフォルダが表示されるようになりますが、表示→フォルダ→すべてのフォルダで通常表示が可能です。
■メッセージサマリービュー
複数のメッセージを選択した際、以下のようにスレッド表示され、ここから選択して個別表示することが可能になりました。
これらをアーカイブしたり一括削除することも可能です。
■ヘッダ
不評だった大きめのヘッダが若干コンパクト化されてます。
■メッセージアーカイブ
各フォルダからメッセージをアーカイブフォルダにファイルすることができます。
そのほかにも、アクティビティマネージャの搭載、新しくなったアドオンマネージャ、インライン編集が可能なアドレス帳、Gmail独自のフォルダとの統合、Windows Vista検索結果への統合、より高速化されたIMAP同期など、多くの機能搭載、改良がなされています。
すでにベータ版をご利用の方も、これから試用される方も、次世代Thundebirdの性能を堪能できるバージョンとなっています。
いつものことですが、本バージョンは未だ開発者向けのテストバージョンですので、細心の注意をはらいつつ、体感してみてください。
リリースノート(en)
ダウンロード:Thunderbird 3 Beta 4(mozillamessaging.com)
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