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2009年07月07日

Web上の画像やテキスト、ローカルファイルから強力なパスワードを生成できるFirefoxアドオン「ObPwd」

Web上のサービスで必ずといっていいほど利用するパスワード。

Firefoxのようなブラウザには、便利なパスワードマネージャが搭載されているとはいえ、このようなサービスに登録する度に違うパスワードを考えるのは至難の業ですね。

かといって、全てのパスワードを同一にしたり、2,3のパスワードを使い回すというのはセキュリティ面に問題が出てくる可能性もあります。

ここはやはり、自分で考えるよりランダムなパスワードを生成したほうが無難でしょう。

Firefoxアドオンの中には、パスワード情報を管理できるものがいくつかあり、その中にはランダムなパスワードを生成して記録・管理できるものもありますが、他の環境でアクセスする際、それらの情報を思い出すのはほぼ不可能に近いと思います。

そんな時、思い出すことができるランダムなパスワードを生成してくれるアドオンが「ObPwd (Object-based Password)」です。

「ObPwd」は、自分が指定したローカルのファイルや、Webページ上の画像やリンク、テキストからメタデータを抽出し、強力なパスワードを生成してれるというアドオンです。

アドオンをインストール後は、コンテキストメニューに[Object-based Password(ObPwd)]という項目が追加されます。

たとえば、Webページ上に表示されてある画像上から生成したい場合は、画像上で右クリックし、[Object-based Password(ObPwd)]→[Get ObPwd from Image]をクリックします。


01_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


数秒待つと以下のようなダイアログが表示され、ここに生成されたパスワードが表示されるとともにクリップボードにその内容がコピーされます。


02_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


あとはこのパスワードを、何かの登録時に利用したりするだけです。

アドオン自体にパスワード管理機能は備わっていませんので、いつものようにパスワードを記憶しておくといいでしょう。

しかし、PCにクラッシュは付きもので、万一記憶したパスワードが読み出せなくなるようなことがあると、このようなランダム系のパスワードはほぼ思い出せなくなってしまいます。

こんな時は、Firefoxに「再度ObPwdをインストールし、同一画像上で再度生成作業を行えば、同一パスワードを表示させることができます。

このように生成した際の画像やファイルなどを覚えておけばリカバリーできるというのがObPwdの特徴です。

*生成した際のソースが無くなってしまうと再生成ができなくなりますので、自分の管理しているサーバー上のファイルなど、信頼できるものから生成したほうがいいでしょう。

その他にも、以下のようなソースからパスワードの生成が可能です。


■リンク

[Object-based Password(ObPwd)]→[Get ObPwd from Link]を実行することにより、png,jpg,mp3,mp4など、代表的なファイルタイプへのリンク上でからパスワードを生成できます。


07_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


■ローカルファイル

Webページのどこかで右クリックし、[Object-based Password(ObPwd)]→[Get ObPwd from a Liocal File]を実行すると、ローカルファイルの選択ウィンドウが開き、その中から任意のファイルを選択することにより、パスワードを生成できます。


03_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


04_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


05_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


*こちらも同一パスーワードの再生成が可能ですが、上記同様クラッシュなどによりファイルが消失してしまうと同一のものは生成できなくなってしまいます。

このような場合に備えて、ソースファイルとなったものはUSBメモリなどにコピーしておくことをおすすめします。

*コピーしたファイル、ファイル名を変更したファイルからは再生成が可能ですが、ドキュメントなどの「中身」を編集してしまうと別ファイル扱いとなってしまいますのでご注意ください。


■テキスト

Webページ上のテキストを選択して右クリックし、[Object-based Password(ObPwd)]→[Get ObPwd from Selected Text]を実行して生成します。


06_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


オプション設定では、特殊文字の混入、全てのURLを対象にする(リンクから生成する場合の設定ですが、一部対象とならないリンクもあります。)などの設定ができるほか、生成するパスワードの文字数をセットすることができます。


08_ObPwd_Firefox_Add-ons.JPG


以上のように、画像、リンク、テキスト、ローカルファイルの4種のソースから簡単にランダムなパスワードが生成できるというアドオンです。

このようなアドオンを使っても、その対象となるソースを思い出すのがまた大変なような気もしますが、このあたりはファイル名の変更が可能という部分でフォローできるのかもしれません・・・

サイトごとにパスワードを違うものにしたほがいいのはわかっているが、実行できていないという方は、このようなツールを使ってみるのもいいかもしれません。


ダウンロード:ObPwd (Object-based Password)(Add-ons for Firefox)


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