このような脅威に対しては、ブラウザ本体の安全性はもちろん、セキュリティソフトなどを利用するなどの自衛策が必要となります。
Firefoxも、このような脅威のあるサイトに対して無防備なわけではなく、あらゆる対策が施されていますが、それも完全とは言えません。
このような脅威に対しては、2重3重に注意をはらっておきたいものですね。
Firefoxアドオンの中にも、こうした安全性をチェックするものが多数ありますが、今回はその中から、サイトの安全性をシンプルに示してくれるアドオンが「Browser Defender Toolbar」を試してみました。
「Browser Defender Toolbar」は、Firefoxのツールバーに常駐し、サイトアクセスがあるごとに、同名サービスのサーバーに脅威のサイトやフィッシングサイトではないかを問いあわせ、その結果をわかりやすくツールバーに表示するというものです。
アドオンをインストールすると、再起動時にライセンスが表示されます。
同意出来る場合は、[I accept・・・]にチェックを入れ、Firefoxを起動します。
起動したFirefoxのタブバー上部に緑のバーが追加されているのが確認できます。
この状態で任意のサイトにアクセスすると、バーがグレーになり、安全性のチェックを開始します。
チェックが完了し、緑になれば問題ないサイトであるということになります。
[No threats detected]の場合は、Browser Defenderに登録されていないサイトだが、脅威は見つからなかったという意味になります。
緑の表示で[Safe site]と表示された場合は、Browser Defenderに登録済みの安全と思われるサイトということになります。
[No threats detected]の状態で、自分が安全だと判断できれば、バーをクリックして、Browser Defenderに安全なサイトであることを登録することも可能です。
*今回は危険なサイトを再現できませんでしたが、危険や注意などの場合はバーが赤や黄色になります。
バーを右クリックすればオプション設定が表示され、ここから保護、ページ内リンクチェック、アンチフィッシング、オンラインチェックなどの有効・無効が設定できるほか、ツールバー表示を小さくしたりすることができます。
■[Check on page links]を有効にしておけば、ページ内のリンクにマウスをポイントするだけで、安全性のチェックを行うことができます。
■[Smaller toolbar]でバーを細くすることができます。
また、Googleで検索した結果の横にも安全性を示すアイコンが表示され、そのアイコンにマウスを乗せるとリンク数やダウンロードファイル数、およびその内容の安全度を示すウィンドウがポップアップ表示されるようになります。
*各項目の数値が緑色の枠内にあれば安全ということになります。
以上のように、非常に簡単に表示サイトの安全性をチェックすることができるというアドオンです。
これが完全に安全性を確保できるものではないということは言うまでもありませんが、何も対策を施さないよりはマシではないかと思いますので、気になる方は使ってみてはいかがでしょうか。
ダウンロード:Browser Defender Toolbar(Add-ons for Firefox)[experimental]
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