この「タブの一覧表示」機能を使えば、多くのタブを開いていてタイトルが一目で確認できないようなときでも簡単にタブの選択が可能になります。
しかし、この機能は単リスト化されたタイトル一覧から選択してタブを移動するだけのもので、それ以上の機能は特に用意されていません。
多くのタブから目的のタブを見つけるこの機能を使っても、30も50ものタブを開いているような状態なら、ここでまた目的のものを探さなければならないなどの弱点もあります。
このような場面で役立つFirefoxアドオンが「List All Tabs Menu」です。
「List All Tabs Menu」は、Firefoxデフォルトの「タブの一覧表示」機能に、検索、およびコンテキストメニューによる個別タブのコントロール機能を付与してくれるというものです。
アドオンをインストールした後、同じように「タブの一覧表示」をクリックしてみましょう。
デフォルトには無かった検索窓が追加され、ここからキーワード検索によるタブリストの絞り込みが可能となります。
ここでの検索はインクリメンタルサーチとなっており、文字列を入力するごとに結果が変化していくようになっています。
日本語入力も可能で、日本語タイトルのタブも検索可能なほか、別途アドオン「XUL/Migemo」をお使いの方なら、ローマ字による日本語検索なども可能です。
その他、検索機能以外に以下のような機能が付与されます。
■開いているウィンドウの一覧表示
▼ボタンを右クリックすることにより、タブ一覧ではなく、アドオンの管理などを含むウィンドウ一覧をリスト表示できるようになります。
■センタークリックの有効
リストをマウスホイールでセンタークリックすれば、リストから削除(タブを閉じる)することができます。
■コンテキストメニュー
タブ自体を右クリックするのと同様に、このリスト上でも右クリックが可能となり、メニューから再読込や新規タブで開くなどの操作ができるようになります。
■マウスホイールによるタブの選択
リスト上でマウスホイールを回転させることにより、タブの移動が可能となります。
■キーボードショートカット
[Ctrl+Alt+t]でタブ一覧を表示、[Ctrl+Alt+Shift+t]でウィンドウ一覧を表示します。
以上のように、単にタブ一覧表示機能しか持っていない「タブの一覧表示」機能の操作性を大きく改変してくれるアドオンとなっています。
目立たない部分のカスタマイズですが、「タブの一覧表示機能」をよく使われる方にとってはかなり便利なアドオンだと思います。
ダウンロード:List All Tabs Menu(Add-ons for Firefox)[experimental]
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