本バージョンも、最近のブラウザ戦争のお題目通り、「最速」をアピールしながら、数々の改良、新機能の搭載が行われたものとなっています。
safari 4.0は、現在オフィシャルサイトにて日本語版を含む各国語版がダウンロード可能です。
インストールは非常に簡単で、bonjourなどのインストールオプションも選択できるようになっています。
アドオンやプラグインのない分、起動は非常に高速で、Google Chromeと大差無い速度であっさりと起動します。
インターフェースもAppleらしい仕上がりとなっており、その他のブラウザをお使いの方でも特に操作に迷うことはないでしょう。
機能面では、新機能の搭載はもちろん多くのバグフィックスがなされており、より安全に、高速にブラウジングを行うことができるようになっています。
本バージョンで追加された主な新機能は以下のとおりです。
■Top Sites
Apple版スタートページ。
ツールバーボタンをクリックするだけで、過去の履歴から閲覧サイトランキングを立体的に表示し、素早くアクセスできるようになりました。
下部の編集ボタンをクリックすることで、不要なサムネイルを削除したり、恒久的に表示するようにセットしたりすることができます。
サムネイルの大きさも大中小から選択可能。
■Cover Flow
iTunesでおなじみのスタイルで、ブックマークや履歴をグラフィカルに表示することができます。
ブックマーク→すべてのブックマークを表示からアクセス。
■Full History Search
履歴もCover Flowスタイルで表示し、簡単に検索することができます。
■Nitro Engine
safari 4の目玉である超高速JavaScriptエンジン。
iBenchやSunSpiderでは、IE7の30倍、Firefox 3の3倍で動作すると記載されています。
■デベロッパツール
[開発]メニューより、様々なツールを利用することができます。
HTMLやCSSの編集も特別なプラグイン無しで行えます。
その他にも、フルページズーム機能や、アドレスバーでのオートーフィルおよび検索機能、検索窓でのサジェスト機能、フィッシングサイトなどをブロックするセキュリティ機能など、数多くの新機能が盛り込まれています。
☆safari150の機能
実際に利用してみたところ、iGoogleなどの重いページも楽々と読み込み、速いということは実感できました。
余計なものが何も無い状態での動作ですので、「最速」なのかどうかはわかりませんが、Google Chromeレベルではないかと思います。
当然ながら、複数のアドオンをインストールして使い込んでいる状態のFirefoxでは太刀打ちできない軽さと速さです。
機能面でも各ブラウザで大差は無いことから、このsafariもFirefoxユーザーのセカンドブラウザとなりうるかどうかは好みの問題レベルだと思います。
Appleユーザーの方や、デザイン性に惹かれる方にとってはいいブラウザとなるのではないでしょうか。
ダウンロード:safari 4.0(日本語)
参考記事:Apple、“世界最高速の”新Webブラウザ「Safari 4」リリース via ITmedia
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■LastPassに保存したパスワードを[Google Chrome][Safari][Opera]でも利用できるブックマークレット。
■SafariのSnapBackのようにリンク元に戻るボタンをFirefoxに付与するアドオン「How'd I Get Here」
■Safariのようにリンクを一時保存してそのページにすぐ戻ることができるFirefoxアドオン「SnapBack」