このフォーム情報は、次回以降同じフォーム部に入力を開始した際や、をダブルクリックすることで表示することが可能ですが、情報自体は編集したりすることはできません。
たとえば、Google検索などで、間違ったキーワードで検索した場合、その間違った入力内容までも保存されることになり、こうしたものまで一覧に表示されるようになります。
また、人に見られたくないような入力内容まで保存されてしまった場合などもあり、これらを消去するには、「プライバシー情報の消去」から一括で削除するしかありません。
もちろん、表示されたリストから選択し、[Delete]キーで一つずつ手作業による消去は可能ですが、各サイトに散らばる情報を探し出して削除するのは至難の業です。
このようなフォーム情報を専用のウィンドウで管理・編集できるアドオンが「Form History Control」です。
「Form History Control」は、Firefoxに保存されている各サイトでのフォーム情報を一覧で表示し、それぞれ個別に削除したり内容を編集することができるというもので、これを使うことにより、全て保存か一括削除しか操作のしようのないデフォルトのフォーム情報を、もっと高いレベルで管理することができるようになります。
管理画面を表示するには、ツール→[Form History Control]をクリックします。
*Firefoxデフォルトのオプション→プライバシー→[履歴]部分にも、ツール起動用の[Show History]ボタンが付与されます。
以下のようなウィンドウが表示され、フィールド名やクエリ別に保存されているテキストの内容が表形式で参照できるようになります。
それぞれの項目を右クリックすると、削除や編集などが可能ですので、不要なものを削除することはもちろん、編集画面で編集すれば、間違っているキーワードなども修正して次回以降フォームに表示することができるようになります。
[Search]部では、インクリメンタルサーチも可能で、ここで不要なキーワードを絞り込んで一括削除などを行うことも可能です。
また、[Insert]ボタンをクリックすることで、入力していないフォーム情報を追加して、後に利用することも可能です。
[Clean Up]タブでは、一定期間経過した情報や、ある回数しか使っていない情報を絞り込み、これらを抽出して削除することができます。
上記の機能は、各ページ上のコンテキストメニューからも呼び出すことができ、この場合は、そのサイトで使うフォーム情報だけを一覧表示してコントロールすることができます。
その他にも、ファイルメニューから各情報のインポート・エクスポートなどが可能となっており、その他のPCやプロファイルと情報をやりとりすることが可能となっています。
オプション設定では、検索時に大文字小文字を区別するようにしたり、日付の表示、削除時の警告メッセージの表示などを設定することができます。
以上のように、多くのサイトで利用する大量のフォーム情報を個別に管理することができるという便利なアドオンです。
これを使って残すフォームを選別・編集することで、フォームの候補表示がかなりスッキリし、使いやすくなると思います。
ダウンロード:Form History Control(Firefox Add-ons)[experimental]
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