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2009年05月19日

Thunderbirdのmsfファイルを一括削除して高速化を試みるソフトウェア「ThunderFix」

「Thunderbird」は、MozillaユーザーにとってはOutlookに代わる便利なツールですが、日々の利用が重なるにつれ、Firefoxと同じく重く、ギクシャクした動作になってくることがあります。

このような現象は、msfファイルの不具合により発生することがよく知られています。

Thunderbird 2は、このmsfファイルをUIから再構築することができるようになっており、この作業を行うことにより、キビキビとした動作を取り戻すことができる可能性があります。

Thunderbird上からmsf(要約)ファイルを再構築するには、セットされている各アカウントの受信トレイや送信済みトレイ、その他のフォルダ上で右クリックし、プロパティを開き、「索引を再構築」をクリックすることで実行できます。

また、Thunderbirdを終了し、プロファイルフォルダ以下の.msfを削除してThunderbirdを起動することでも同様の効果を得ることができます。

<WindowsXPでの例>

C:\Documents and Settings\[ユーザー名]\Application Data\Thunderbird\Profiles\********.default\Mail\pop.mail.[アカウント名].jp


00_ThunderFix.JPG


しかし、こうした作業は全てのアカウント、フォルダ上で実行する必要があり、多くのアカウントを登録して、それぞれに階層フォルダがあるような場合は大量の処理を行う必要があり、非常に面倒な作業となります。

このような手間を省き、簡単にmsfファイルの削除→再構築を実行できるソフトウェアが「ThunderFix」です。

「ThunderFix」は、〜\Application Data\Thunderbird\Profiles\以下より、現存するプロファイルフォルダを探し出し、その中に存在する全てのmsfファイルを簡単に一括削除することができるというツールです。

後述赤字の注意事項、参考記事をよくお読みの上実行されることをおすすめします。

<ダウンロード・インストール>


こちらのサイトよりインストールファイルをダウンロードします。


01_ThunderFix.JPG


ソフトのダウンロードファイルはexe形式になっており、ダブルクリックするだけで以下のようなインストールウィザードが開始されるようになっています。

■規約に同意


03_ThunderFix.JPG


■インストール情報を確認


04_ThunderFix.JPG


■ユーザー情報を入力し(自動入力、組織は省略可能)


05_ThunderFix.JPG


■インストールディレクトリを確認


06_ThunderFix.JPG


■新規フォルダ作成確認画面でOK


07_ThunderFix.JPG


■スタートメニューフォルダを確認


08_ThunderFix.JPG


■インストール開始


09_ThunderFix.JPG


インストールは数秒〜10秒ほどで完了します。


<使い方>


完了後に自動で、またはスタートメニューからParhelia Tools→ThunderFix→ThunderFixを実行するとソフトが起動します。


10_ThunderFix.JPG


ツールの画面内には、お使いのプロファイル一覧がドロップダウンリストで表示されていますので、作業を行いたいプロファイル名を選択します。

プロファイルを選択すると、そのプロファイル内にある削除可能なmsfファイル数が表示されます。


11_ThunderFix.JPG


見本のように500個以上もあると手作業では大変ですね。

この状態で、[Fix Profile]ボタンをクリックし、確認ダイアログでOKをクリックすれば作業が開始されます。


12_ThunderFix.JPG


作業自体は非常に速く、上記見本のように大量のファイルの処理でも5秒ほどで完了します。*[Done]と表示されます。


13_ThunderFix.JPG


完了後は、msfファイルの数が「0」になっているのが確認できます。


14_ThunderFix.JPG


あとはThunderbirdを起動し、各フォルダにアクセスするだけで再構築が開始されます。

*フォルダ内のメッセージ数によっては再構築に数分かかる場合があります。

この作業により、特に不具合は見受けられませんでしたが、インデックス(索引)を削除したことでメッセージの並び順がリセットされたりするなど、修正可能な変更が確認できました。


注意!


msfファイルの削除により、タグやジャンクメールフラグなどが一緒に消えてしまうという危険性について、えむもじらさんの記事に詳しく書かれていますが、最適化を行った後ならタグの消失などはありませんでした。

*Thunderbirdのツール→オプション→詳細→ネットワークとディスク領域→ディスク領域にチェックを入れ、日常的に最適化を行っていたからだと思います。


<参考記事>

Thunderbird 2: 「索引を再構築」でタグなどの情報を失う可能性 via えむもじら

このような現象が発生することも考慮して、プロファイルのバックアップを行ってから実行するなど、自己責任にてご利用ください。

実際の効果はというと、起動、ツールバーボタンのアクション、スクロール、メッセージリストの表示速度など、ひどい時は2クッションまたされるような動作の鈍さが、若干以上解消されたことが確認できました。

最近Thunderbirdの動作が鈍い、遅い、重いという方は、試してみる価値のありそうなツールだと思います。


ダウンロード:ThunderFix


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posted by moziller at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | Mozilla-Tip's



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