そのような場面に備えるため、入力フォームの内容を保存・復旧することができるアドオンも多く存在しますが、今回は、その中から「Textsaver」というアドオンをご紹介します。
「Textsaver」は、Firefoxで入力中のフォームを手動・自動保存することができる万一に備えたフォームバックアップツールですが、その他の同種のツールと違い、任意の場所(フォルダ)にテキストファイルとして個別に保存することができるのが特徴のわかりやすいアドオンです。
アドオンをインストールしたら、まずは保存場所などの設定から始めます。
オプション設定は以下のようになっています。
■Location for the Saved Fields
参照ボタンをクリックして、テキストファイルの保存場所を指定します。
■Cache Size
保存先に保存できるファイル数をセットします。
■Save Period
自動保存される間隔を「秒」で記入します。
■Prefix
保存ファイル名の冒頭に自動付与される名称を記入します。(デフォルトでは[textsaver_])
■Encoding selection
保存する文字コードを選択します。(デフォルトのUTF-8で問題無いと思います。)
これらの設定が完了したらOKで保存し、早速使ってみましょう。
たとえば手動保存の場合、以下のようにブログなどに内容を記載しているとき、それをテキストファイルとして保存したくなったら、フォーム上で右クリックし、メニューから[Save textareas to Textsaver Cache]を選択します。(またはツールバーに追加できる専用のボタン
これで、指定したフォルダ内に[textarea_URL_・・・・]というテキストファイルが生成されます。
*ファイル名に付与される文字列がデフォルトの[textarea_]の場合
実際に保存したファイルを一般的なエディタ開いてみると、以下のようなスタイルとなります。
これを切り貼りすれば再利用が可能になるというわけです。
よくあるフォームリカバリアドオンでは、このように保存したものを取り出すにはアドオンのメニューから再現するしかありませんが、このように単一のテキストファイルとして扱うことができることから、また違った使い方もできそうです。
また、保存したファイルはアドオンの依存なく利用できますので、保存場所をいつものバックアップスペースなどにしておけば、プロファイルが壊れたような時でも安心です。
万一の備えに、ブログを書いた際のバックアップにと、いろいろ使えそうなアドオンですね。
ダウンロード:Textsaver(Firefox Add-ons)[experimental]
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