常時必要なサービスはともかく、単にフリーソフトをダウンロードするだけなどのためにリアルなメールアドレスを毎度登録していると、メールボックスがお知らせ系メールでいっぱいになってしまうなど、後々うっとうしいことになってしまいますね。
そういう場合に備えて、ネット上には「捨てアド」と呼ばれる一時的なメールアドレスを提供してくれるサービスも数多くあり、Firefoxでもそれらのサービスを簡単に利用できるアドオンがいくつか存在します。
今回はその中から、従来のアドオンと比べて使いやすく、メッセージの確認も簡単なお手軽捨てアドツール「Spamavert.com」を使ってみました。
「Spamavert.com」は、数あるワンタイムメールアドレスサービス、また、それに伴うアドオンの中でも、設定の簡素さ、メッセージ確認のしやすさなどで一歩リードしている秀逸な捨てアドツール(サービス)です。
アドオンをインストールすると、Webページ上のメールアドレス記入欄(その他のテキストボックスも含む)で右クリックした際、Paste Spamavert address]というメニューが追加されます。
この項目を選択すれば、テキストエリアに[ランダム文字列_ドメイン名@spamavert.com]という捨てアドが貼り付けられます。
同時に、以下のようなウィンドウが新規タブで開かれます。
このウィンドウは、貼り付けたメールアドレス専用のメールボックスとしての役割を持ったウィンドウで、メッセージ着信がなければこのままの画面ですが、利用した捨てアドに対してなんらかの返信などがあった場合、以下のような画面に変化し、着信を通知すると共に、本文を読んだり、転送したりすることができるようになっています。
*見本のように日本語も問題なく通ります。
*一つのアドレスに対して受信できる容量は最大5MBまでとなっています。
さらに、デフォルトの設定では、ブックマークツールバーへ自動的にこの捨てアドのメールボックスを読むためのフィードが登録され、上記のページを閉じてしまった後でも、ここでメッセージの確認や、ワンタイムアドレス専用のページを開くことができるようになっています。
■メッセージ閲覧画面のフィードアイコンをクリックすれば、手動でフィードを登録することもできます。
オプション設定では、捨てアドの文字列を自由に書き換え出来るほか、ランダム文字列とドメインを接続する記号の選択、上記ウィンドウの自動オープンや、ブックマークツールバーへのフィード自動登録を行うかどうかの設定などができるようになっています。
文字列を変更して複数のアドレスを利用しても、返信を参照するボックス(専用ページ)や、フィードは個別にセットされますので、それぞれのアドレス宛のメッセージの参照なども簡単に行うことができます。
同じような機能を持ったツールはたくさんありますが、「Spamavert.com」は、リアルアドレスの登録が不要で、上記のようにアドレスにドメイン名をくっつけて判別を容易にしたり、全ての捨てアドに対して専用ページやフィードが付与され、管理も非常にしやすいというのが最大の特徴です。
文字列を書き換えればいくつでも捨てアドを作成して管理することができますので、登録したいサービスなどに応じてうまく利用すれば、リアルなメールボックスを汚すことなく、安全にメッセージを扱うことができるようになります。
スパムでお悩みの方や、海外のサービスにも積極的に登録することが多いFirefoxユーザーなら、一つインストールしておきたいアドオンですね。
ダウンロード:Spamavert.com(Firefox Add-ons)
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