ブラウザ戦争激化の中、多機能化、高速化が競われており、ベータ版、新バージョンが次々にリリースされテストするユーザーも忙しいことですが、FirefoxユーザーもIEを使わざるを得ない場面がありますので、どうせなら最新版をということで早速インストールして使ってみました。
ダウンロードは日本語環境から[Internet Explorer 8: Home page]にアクセスし、[Download now]ボタンをクリックすることにより、自動的に日本語版がダウンロードすることができます。
*以下は、Win XP SP3、IE7が導入された環境へのインストールです。
■インストール
ダウンロードした[IE8-WindowsXP-x86-JPN.exe]をダブルクリックすると以下のようなウィザードが開始されます。
規約に同意すると
更新プログラムのインストールを促されます。今回はチェックを入れてインストールしてみました。
ダウンロード後、悪意のあるソフトウェアのチェックが始まりますが、結構時間がかります。(10分前後)
スキャンが完了したら本体のインストールが始まります。
完了したらシステムを一旦再起動する必要がありますので再起動します。
■設定
初回起動時には以下のようなウィザードが開始されます。とりあえず後回しにせず「次へ」で実行してみました。
まずは「おすすめサイト」機能の選択からです。履歴を元にWebサイトの候補を作成してくれるそうです。
お次は設定の選択。高速設定でお手軽にセットすることもできますが、今回は「カスタム設定」を選択してみました。
まずは既定の検索プロバイダーの選択。現在のプロバイダーをそのまま使うか、セットアップ完了後に表示されるページから検索プロバイダの選択を行い、既定にすることができます。
検索プロバイダーの更新のダウンロードを行いたい場合はチェック。
次は聞き慣れない「アクセラレータの選択」です。
アクセラレータとは、選択テキストのコンテキストメニューから地図表示や翻訳などを実行する機能です。
どんなものがあるかよくわからない場合は、「セットアップ完了後・・」にチェックを入れて後で選ぶといいでしょう。
フィルター機能の選択。
フィッシングなどの脅威をブロックするためのフィルタ機能の有効・無効選択を行います。
IE8を通常使うブラウザにするかどうかを選択します。
最後に互換設定の選択です。
互換設定とは、IE8で正常に表示されないページを整形して表示できるようにする機能です。
■利用開始
上記設定が完了したら早速使ってみましょう。
起動直後の画面はIE7と大差なく、以下のような感じです。
■機能紹介
☆アクセラレータ
ウィザード終了後には、2つのタブが自動的に開きます。
この内のアドオンギャラリーページからアクセラレータのインストールなどが行えるようになっています。(右上の[change]より日本語表示できます。)
Firefoxで言えばアドオン(拡張機能)のインストールページみたいなものですね。
アクセラレータは、検索やメール、地図など様々な用途のものが揃っており、この中から必要なものをクリックすればインストール画面が表示されるようになっています。
たとえば見本のようにGmailアクセラレータをインストールすると、コンテキストメニューに[Gmailで送信]が追加され、選択テキストなどをすぐにGmailで送ることができるようになります。
翻訳や・・・
地図検索も可能です。
☆Web スライス
アドオンギャラリー内の[Webスライス]から好みのサイトのWebスライスをクリックしてお気に入りバーに追加しておけば、サイトの更新状況を、サイトにアクセスすることなくチェックすることができます。
インストールすると、お気に入りバーにブックマークと同じように追加され、クリックするだけでその内容がポップアップ表示されるようになっています。
オークションや天気予報など、頻繁に更新されるサイトを追加しておけば便利かもしれませんね。
☆開発者ツール
ツール→開発者ツールを選択すれば、HTMLやCSS編集などができるエディタを利用することができます。
☆ビジュアル検索
検索バーにキーワードを入力するだけで、画像を含む候補を素早く表示してくれます。
また、[osaka weather]などと入力すれば、対応しているサービスから以下のように検索バーだけでダイレクトな結果を得ることもできます。
☆サイト候補
お気に入り→お気に入りバー→おすすめサイトをクリックすれば、過去の履歴からユーザーの好みそうなサイトをリストアップして表示してくれます。
☆タブのグルーピング
多くのタブを開いている場合でも、ページから開いたリンクを関連ページとして並べ、色分け表示してくれます。
☆InPrivate
次期Firefoxにも搭載予定のプライベートモードと同様、プライバシーを守りつつブラウジングすることができます。
切り替えるには、ツール→InPrivate ブラウズをクリックします。
☆新しいタブ
新規タブを開いた際に空白ではなく、閉じたタブの一覧やセッションなどを表示し、アクセスすることができるようになっています。
■その他の機能
☆アドオンの表示と管理
ツールメニューからアドオンの管理画面を開くことができます。
ここでは、アクセラレータの有効・無効の切り替えや、検索エンジンの選択などが行えます。
☆ページ内検索
検索ボックスをクリックして表示される「検索」ボタンをクリックすれば、ページ内検索バーが表示され、アクティブページ内でキーワード検索を実行できます。
☆エクスプローラーバー
Firefoxのサイドバーと同じように、ブックマークや履歴などを表示することができます。
☆新しいフィードビュー
フィードアイコンをクリックして表示される画面も以下のように洗練されました。
☆互換機能
旧バージョンのIE向けに作られたサイトなどを閲覧時、表示が崩れる時は、アドレスバー横のボタンをクリックすることにより互換表示することができます。
☆ドメインの強調表示
アドレスバー内のURLでドメイン部分を強調表示します。
その他にも、クラッシュ時の回復を容易にする「自動クラッシュ回復機能」や、ズーム機能の強化、安全なブラウジングを補助する「SmartScreen フィルター」などが装備されており、最近のブラウザに装備されているような機能はほぼフル装備されたものとなっています。
IE6とは別物なのはもちろん、IE7と比較してもかなりの機能強化や高速・軽量化がされているのに気がつくことでしょう。
■パフォーマンステスト動画(動画ファイルへの直リンクです。)
Firefoxに好みのアドオンをインストールしてカスタマイズするほどの柔軟性はまだ無いような気もしますが、従来からのIEユーザーにとっては魅力的なブラウザへと変貌しています。
興味のある方はインストールしてみてください。
ダウンロード:Internet Explorer 8: Home page
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IE8-WindowsXP-x86-ENU.exe
しかありません
こんばんは。mozillerです。
記事上部のリンクでも日本語版がダウンロードできるはずですが、昨日日本語の専用サイトが公開されていますので、記事下部のダウンロードリンクを差し替えてあります。
下部のリンクからダウンロードすれば問題ないと思いますのでお試しください。