こうしたフォームに手元のキーボードから直接入力すると、キーロガーなどのスパイウェアで読み取られる可能性もあることから、銀行などのログイン画面では、バーチャルキーボードと呼ばれる仮想キーボードで入力することができるようになっている場合があります。
もちろん、仮想キーボードを使ったからといって、100%安全であるとは言い切れませんが、直にタイプするよりその安全性が向上することは間違いありません。
重要な情報は常にこのようなスタイルで入力したいものですが、どんなサイトにでもバーチャルキーボードが用意されているわけではありません。
できれば、バーチャルキーボードを採用していないサイトでも、カード番号などの重要な情報を入力する場合は、バーチャルキーボードが欲しいところですね。
そんなFirefoxユーザーのためのGreasemonkeyスクリプトが「Virtual Keyboard Interface」です。
「Virtual Keyboard Interface」は、Firefoxで表示している入力フォーム上で、いつでもバーチャルキーボードを呼び出し、マウスで安全な入力を行うことができるというものです。
Greasemonkeyをインストール済みのFirefoxに、「Virtual Keyboard Interface」をインストールしたら、入力フォーム内をダブルクリックしてみましょう。
以下のように、バーチャルキーボードが現れ、マウス操作でキー入力を行うことができるようになります。
*[clear]ボタンで入力内容を一括消去することができます。
日本語こそ無いものの、英語(US)をはじめ、世界各国20種類以上の言語に対応したキーボードから選択することができるようになっています。
shiftやTab、スペースなどもちゃんとありますので、大文字、小文字の切り替えや、記号の入力なども普通に行うことができます。
ログイン情報やパスワードなどは、ほとんどの場合半角英数字ですので、USにしておけば、日本のユーザーも十分使えそうですね。
なんとなく直接入力するのが不安な情報は、このようなツールを使って入力しておけば、少しは安心かもしれませんね。
ダウンロード:Virtual Keyboard Interface(userscripts.org)
ダウンロード:Greasemonkey(Firefox Add-ons)
<関連記事>
■Firefoxで入力するログインデータを暗号化してキーロガー対策を行う「KeyScrambler Personal」
■暗号化して登録したテキストやテキストファイルの内容をフォームにすぐ記入できるFirefoxアドオン「Paste Email Plus」
■偽サイトやセキュアでないサイトをFirefoxのサイドバーで警告する「Personal Anti-Phishing Sidebar」
■FirefoxのID・パスワードをオンラインに保存してシームレスに同期することができるオンラインツール「LastPass」スタートガイド。